【続】先輩×後輩 ～２人のプリンセス～

あたしは目を瞑って、半年前のことを思い出した。



――――…
――…

「さくら先輩…」


静かな丘の上、そこにはあたしと俊の２人。


「俺と結婚してください」



今でも忘れていない、俊の真剣な顔。


今でもあたしの左手に光っている、ピンクのダイヤの指輪。



「はい…」



あれから、もう半年がたつ。


俊はあたしを大切にしてくれた。


新婚旅行であたしが外国人に話しかけられたとき、俊はあたしを守ってくれた。


本当に、大好きなんだって思うんだ。