【続】先輩×後輩 ~2人のプリンセス~
「せこっ」


「せこで結構」



俊のパクりしてみた!



「パクりじゃん」


「それはこっちの台詞」


「はぁ?」



なんて、わけのわからない話をしていたら、電車がきた。


俊とお出かけなんて久しぶりだから楽しみだな。



「楽しみだね♪」


「あんま暴れんなよ?」


「わかってるよ~☆」



あたしと俊はあいてる椅子に座った。


窓の外を見ると、少し寒そうにしながら歩いているサラリーマンがいた。


心の中でその人に向かって‘お疲れ様です’なんて呟いて、外の景色に目をうつす。


だってね、あたし知ってるんだ。


俊が毎日すっごい大変な思いしながら働いてること。


俊を見ていて、働くことが楽なことじゃないってわかったの。


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