【続】先輩×後輩 ~2人のプリンセス~
「俊!!!!!!」



俊はあたしの声を聞いて、ゆっくり振りかえった。



「さくら…」


「マジで注目の的だよ」


「別にいいよ」


「よくないよ!こんなところで、何考えてるのよ!」



つい、感情的になってしまった。


でも、よくないことは事実だし。



「俺は許さねぇ」


「いいよ、許さなくて」



さっきまで黙ってた巧くんが静かに言った。



「ま、何となくわかってたけどさ。こいつがさくらの結婚相手なんだぁ?」


「だから何だよ」


「ふぅ~ん。こいつなんだぁ?」



意味深な笑顔でそういう巧くん。



「とにかく、もうやめて!これ以上このお店に迷惑かけないで!!!!」


< 80 / 101 >

この作品をシェア

pagetop