How much?!
叔母様ご夫妻、碧さんご夫妻とも合流し、3台の車でご両親が眠る墓地へと向かう。
叔母様のご自宅から程近い場所にあり、広大な敷地の少し奥まった所に位置していた。
綺麗に手入れが行き届いている。
雑草も殆ど無く、墓石も綺麗に磨かれている。
恐らく叔母様ご夫妻が定期的にここを訪れているのだろう。
彼と碧さん。
叔母様ご夫妻。
そして、碧さんのご主人。
最後に私がお線香をあげて、手を合わせる。
そして、皆が見守る中。
「大和さん」
「ん」
彼が私の隣りに静かに立ち、2人で真っ直ぐと墓石を見据えて。
そして、彼はジャケットの内ポケットから1枚の紙(婚姻届)を墓石の上台の上に置いた。
「父さん、母さん。彼女は俺が人生の伴侶に選んだ女性です。料理上手で気遣いの出来る聡明な女性です。今日、俺達は夫婦になります。どうか、これからも天国で見守ってて下さい」
「お義父さん、お義母さん。初めまして、小町と申します。こんなにも素敵な人を残して下さり、心から感謝しています。微力ながら私も彼の支えになれるように努力致しますので、これからも彼を温かく見守り、そして支えて下さい。いつの日か……更なる助っ人も携え、倖せに満ちた大和さんと胸を張ってご挨拶に参りますので……」
深々と頭を下げる私の手を彼がそっと掴んだ。
すると、