Not to memories
カラオケのラストは矢野くんの歌。
矢野くんの歌唱力には
感動して泣いてしまう女子がいるぐらい
凄まじく、最後を飾る矢野くんは
とっても男らしく見えて、
1人ぐらいは惚れたんじゃないかと思う。



外に出るともう暗くて、
小林さんに塩ラーメン食べてかない?って
誘おうかと思ったけど、
やっぱりやめた。

女の子の夜道は危ないから、
あんまり遅くなっちゃうと
悪いなぁーって思って言えなかった。

まさと以外は、電車に乗ってそれぞれ各々の道へと消えていく。

そして明日。学校で再会する。

必ず会えるとわかっているから、バイバイも簡単で。

でもいずれ、当たり前じゃなくなる。
会いたいと思う気持ちがお互いなければ、
永遠に会うことなんか出来ない。
そう思うと、
みんなにバイバイされるのは
あと何回あるんだろうって
帰り道、一人で寂しい気持ちになった。。。
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