Not to memories
「で、私に今さら何しにきたわけ?」

「あの時、中学生に馬鹿にされてる。そんな気がしてね。
あれからね、
誘拐して襲うとかつまんないことやめたの。

それから必死になって勉強したよ。
で、ようやく社長。
社長にもなると、人付き合いが変わってね、
他の会社の社長たちとの交流があるんだよ。
そこでみんなを虜にする女の話をしていた。
実体のないそんな存在、
一度関わると中毒になるってね。

そしたらその女がゆなちゃんだって知って、
感動したよ。
また再開できたってね。運命だとも感じた。
それに僕の目に狂いはなかったってね。」

・・・・・
「そう。。。今の自分好き?」

「好きかな、
散々ひどいことしてきたけど、
まだあの時は青かったなって、思える自分がね。」


「ならよかったじゃん。
だからもう私のことはほっといてくれる?」



「ゆいちゃんって、
亡くなった子の名前だったんだね」


なんでそんなことまで。。
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