Not to memories
「あなたにとったらそうなのかもね。
でも私にとったらどーでもいいけど?

あんたはレイプ未遂だけど、

私はあんたが初めてじゃないから」

中学二年生の冬。
私はもう何もかもどうでもよくなっていた。
でも親に心配かけないようにと、
朝制服を着て外に出て、街をウロウロしてた。
見知らぬ男に声をかけられて、
ついて行ったり。。。
暇つぶしに、いろいろとしてた。。
何しても感情が湧かなくって、
自分の体を切ったりもした。
暖かな血のぬくもりを感じた。
でもそのぬくもりすらどーでもよくて。

そんな時、この男に頭を殴られ、
車に積まれ、このままどうなるのかなって
思ったけど、死んでもいい。
死ねってことなのかもなって思った。

気づいたら、
どこかの部屋にいて目の前に男がいた。
手や足は縛られていて、
口はふさがれてないけど、
話すことすらどうでもよくて。

好きにすればって思った。

そしたら男が耳元で
今から気持ちよくしてあげるからって囁き、
制服のワイシャツのボタンを一つ一つ
外していく。

その時
同じような光景が頭の中で動きはじめた。
男が私の服を脱がせている。
怖くて体も動かない。
これから何をされるのか、
何をされているのかも全くわからない、
想像もつかない。

男は私の下の方で何かをしている。

そうすると急に激しい痛み。
何度も何度も男が上下するたび、
激痛がはしる。

とにかく痛い、とにかく怖い。
泣き叫ぶこともできなくて。。

助けての一言も言えなくて。。

声が出なかった。

忘れていた小さい頃の記憶。
消さなくてはいけない。
そう思って消していた私の10回目の誕生日。


パンツには血が付いていて、
もしかして体に何かを入れられたのかも。
そう思って家に帰っても
自分が怖くてたまらなかった。


私の誕生日を母や父、姉が
祝ってくれているのに、
心臓がばくばくして、
うまく笑えなかった。

大人の男は最低な生き物だと悟った日。


男は女をやる道具としか見ていない。

男は嫌い。
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