Not to memories
。。。目を開けると、まさとが、私のことを心配そうに見ている。

まさとはいつも私が辛いとき、痛い時、私をあたためてくれる。

まさとの優しさは、冷えた体でお風呂に入ったときみたいに、じんじんした痛さがある。


まさとに会う前までは、強く入られたし、そんな感情になかったのに。。まさとの前では弱くなってしまう。。

一度甘えてしまったら、人は弱くなるのかな。

。。。

まさとが頭をポンポンして。。

私の涙をタオルで拭いている。。

まさと。。
私は。。。

「どうした?なんかあった?」

「ううん。

ねぇ。

。。。。

出会わなければよかったって
思ったことある?」


「あるな。でもない。」

「それって。。どっち?」

「思ってしまった事はある。
でもさ、そう思った奴って、
結局、自分自身の中で
大きな存在になってる証拠だろ」


「存在が苦しめても?」

「辛いこともあるかもしんねぇけど、
それよりもっと大切なもんあんだろうが。」

大切なもの。。なんだろう。。
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