Not to memories
ゴホッゴホッ。。

「ちょっとまさと!
そんなに私にかけないで。
私治すとこないし」

神社の常香炉の煙を
まさとが必死に私の頭にかける。

煙すぎる。。やめてくれない。。

「念のためにな」

「なにそれ?そんな必死にかけなくても」

「いいんだよ、
かけときゃいいことあんだから。

よし俺もかけてくれ」

まさとってこういうの信じるんだ。
占いとか好きだったりして。
まさとにはどこにかければいいんだろ。

うーん。


まさとって成績どのくらいなんだろ?
20位には入ってないけど。。

下から数えた方が早かったりして。

うん、頭だな。

えいえーい!!

「うわっ。きついなこれ。」

「でしょ?思い知ったか!えい!

えっと佐藤くんは、恋が実るように、
口にかけないと!

えい!」


「ちょい!ゆな!ごっゴホッゴホッ。

なんで口?」

「告白できるように
でしょ?」

「そういうこと?
告白はまたまだできないんだって!」

「ん? えいっ。きゃははっ
なんでできないのー?
佐藤くんならイケるってー!
ファイト〜」


「今したって無駄なのわかってるから
ダメなんだって」

「そっかー。駆け引き中なのかな?

じゃあわかった。

お腹にかけとく。」


「お前何お願いすんだよ」

「え?
。。。
何お願いすればいいのかな」

「うーんじゃあ恋ができますように
とかにしてみたら??」

佐藤くん。。ごめんそれはないな。

何をお願いすればいいんだろう。
何かを願ったことはここ何年かない。
うーん。。

混雑した、賽銭箱までの数メートルの距離を
お金を出し準備をしながら、
いろいろ考えてみたものの結局思いつかなくて
目の前まで来てしまった。

カランカラン。

えい。お金を投げてー。

パンパン

。。。。。。


ゆう、ゆい。

頭の中で二人が笑ってる。。

そっか。あった。一つだけ

ゆうにゆいの話ができますように



。。。


願うことじゃないかな。。

前にまさとが気づかせてくれたこと。
まだ私にも
やらなきゃいけないことあった。

前に進む、進まなくちゃいけないなら
踏み出す努力をしなくちゃいけない。



私、少し頑張ってみる。



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