Not to memories
何してるんだろ。私。。。
もっと面倒なことになってるし。
勝手に体が動いてしまった。。
ほっとけなかった。
。。。

まさともそうなんだろうか。。
私を見ててほっとけなかったから
優しくしてくれてるんだろうか。。


次の日の朝、
矢野くんが話しかけてきた。
嫌われてかと思ったけど、
いつもどおりの矢野くんで安心した。

「おはよー飯田ちゃんー。」

「おはよ。」

「軽蔑した?俺のこと」

「いや別に。アカさんやら、
ほかの連中の方々も別に軽蔑とか
嫌いとかそんな風に
思ってるわけじゃないから。」

「なら良かった。
本当は悪い奴じゃないから。

でもさー
飯田ちゃんキャラ変わってびっくりしたから」

「違ったかもね。
ごめんね。矢野くんの友達なのに」

「別にさ。
なんか俺もすっきりしたっていうか。

あんまりあーゆーの好きじゃないから。

ほら俺平和主義だしさ」

矢野くんの顔が私に訴えかけている。。。
はぁ。。。

「私はいじめをされる側もする側も
経験したことないから、
気持ちはわかってあげらんないかも
しれないけど、
でも変わりたいのに
うまく前に進めない気持ちなら
わかるから。」

矢野くんの顔がかーっと赤くなった。
やばい言い過ぎたかな。。

「えっと。。

。恥ずかしいな。これはバレた感じだよな。
。。。
いじめらんなくなったから、
おれ強くなった気でいた。。
けどさ、昨日気付いた。
俺なんもかわってねぇなって。

克服できてねぇんだろうなー。

ははっ。

やっぱ飯田ちゃんすげー。

だからかぁー」

「なに?だからって。。?」

「いやごめんなんでもない」

「。。。
別に克服しなくっても。。。
他に強くなれる方法なら、
いらでもある。
矢野くんらしく
いたらいいんじゃないのかなー?

わかんないけど。。。」

「サンキュな。俺飯田ちゃん好きだわ。

あっ変な意味じゃなくてな。
まじ人として好きって意味。」

誰しも何か心に傷を
持っているものなのだろうか。
かくしても隠しても、
見えてしまう。
何度も気付かないふりをして、
でも矢野くんは、
逃げずに受け止めた。
それだけでも十分褒めてあげたい。

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