Not to memories
次の日の補習授業、またその次の日も
アカさんは普通に来ていたが、
私や中村くん、
矢野くんには声をかけなかった。

特に絡んでこないってことは
何かしら彼の中で
整理がついたのかもしれない。

私の声が届いたかどうかは
わからないけど、
中村くんに対して何もなくなったから、
よかったのではないかなって思う。
。。。
いいのかな。これで。。
なんとなくスッキリしないけど、
本人がよければそれでいい。
これ以上おせっかいするのは、
彼に対して失礼だろう。。

そして補習授業の最終日、
補習授業が終わってから、
私に声をかけてきた。

「おい。今日顔貸せ」

「はぁ。。。」
そう言われ私とアカさんは
近くの教室にはいった。

「どうしたの?」

「やっぱお前苦手。
全てお見通しって感じな。。
なんかムカつくんやけど。。

。。。。
せやけど、お前がズバっと俺が考えとること
代弁してくたおかげで、
なんかスッキリしたって言っとこと思ってな。

中村には言えないけど。」

「いいんじゃない?
中村くんべつにあんたのこと恨んでないし。

スッキリしたんなら良かった。」

「ありがとーな。なんか苦手だけど、
嫌いじゃねぇ。お前みたいなんアリだと思う」
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