Not to memories
アリだと思うか。。。

矢野くんも中村くんも、他の補習の子たちが帰って、あんなに騒がしかった学校も
生徒がいなくなるとさみしそう。
なんだか、私まで寂しい気持ちになる。

下駄箱に向かって歩いていると、
まさとが座っているが見えた。。。

こういうとき、
やっぱりまさとがそばにいてくれる。。。

どうして。。タイミングいいんだろう。


「まさと。。。一時間以上ここにいたの?」

「ああ。帰んぞ」

いつもどおり、私の好きな場所に行った。

「もしかして、アカさんのこと矢野くんから聞いてた?」

「アカとやり合ってるっていうのは知ってた」

「もしかしてアカさんと知り合いなの?」

「ああ。何回か話したことあるぐらいだけどな」

「もしかして心配して今日待っててくれたとか?」

「別に。本来のお前らしいんじゃね?
ほんとに学校仕様やめたんだって思ったぐらいで、別に心配はしてない」

「そか。でも失敗した」

「少なくとも矢野はゆなに助けられたって
言ってたけどな。」


「ちがう。おせっかいだった。自己満だった。

かき乱す出しただけ、
辛い思いさせただけ。
何にもできなかった。

そんな気がする。

今日アカさんはありがとうって言ってたけど、
言わせたような気がする。間違ってた」


「それはアカ本人にしかわかんねぇな。
でも、アカがありがとうって言ったことぐらい
信じてやれよ。

嫌いな相手に言わねぇだろ普通」

。。。

「助けてあげたいのに。。。
彼の心にへばりついた鉛みたいなもの
取り除いてあげたいのに。。。

矢野くんも中村くんも。。いっぱいいっぱい
苦しいのが見える。

全部どうにかしたいのに。

私には力がないよ。、。


辛い。

痛い。。。。」


まさとは私を強く抱きしめた。

「ゆなは感受性高すぎなんだよ。。」

「感受性?」

「人の気持ちに入り込みすぎ。

それだけゆなが色々な感情を知ってるから
できることなんだろうな。。。
ゆなのいいところだけど、
ゆなが辛くなるのは俺はやだ。」

「勝手に辛くなってるだけだよ。こんなの何も意味ない。。」

「そんなことない。俺が支えるから」
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