Not to memories
「あはっ。そーだよね。それが一番だ」

「でももしそうなってしまったら、
俺、あと追っちゃうかもな。。

ははっ」


「もう!だめだよ!
でもそれぐらいつらいよね。ってごめん。佐藤くんにはそうやって思う人いるから、想像したらつらいよね。。」


「ゆなはそういう人、
大切な奴っていうか好きな奴とかいないの?」

「うーん。大切な人か。。。大切な人はいたとしても、異性として好きとかそーゆーのはないな。多分これからもできないと思うなー」

「え?なんで?」

「なんで。。うーん。わかんないけど、そんな気がする。」

「もし告られたら?」

「え?ないないありえない。告られないもん」

「付き合ったりしないの?」

「ないないありえない。私なんかと付き合ってくれる人いないもん」

「いる!絶対いる!」

「じゃあ俺が告ったら?」

「え??佐藤くんかぁ。ってーーもうもー佐藤くん!だめだよーそんな冗談!
それに佐藤くんと付き合ったら私殺される」

「なんでだよ。。」

「学校に佐藤くんファン多いもん。学校の女子全員敵に回すね。可愛くない飯田さんが何しちゃってんのー!とか言われちゃってさー
きゃー想像したら地獄。。。
って想像なんておこがましいぐらいです。
将来の彼女に。。。」

「。。。はぁー。。。」

「ん?」

「ゆなのばーか」
佐藤くんは私の頭をぐしゃぐしゃして、
ちょっとした怒りなのかわかんないけど、
手の動きがはやくなって。。。
「佐藤くん痛いって!」

「はぁー。もー!」

大きなため息混じりな「もー」の息が
私の頭の頭皮に感じるくらい、
佐藤くんの顔が思ったより近くにあることに
気づいてびっくりした。

佐藤くん良い匂いだな。学校にいる時こんなにおいしてたっけ?

「ゆな?」

「ん?」

呼ばれたので、佐藤くんを見ると、
至近距離で佐藤くんと目があった。

。。。

やばいさすがにやばいな。。目をそらしたいのにそらせてくれない感じ。。どっどーしよう。

数秒間固まり、佐藤くんがもっと私に近づいてくる。。

「どっどーしたの?そんな見つめられたら固まっちゃうよ。。」


「ゆな。。。。また二人で遊んでくれる?」

「もちろん!今度オススメの食べ放題のお店が
あるから一緒に行かない?」

「うん!」
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