Not to memories
「ゆな起きなさい!」

。。

目を開けるとおかあさんが
私の体を揺らしている。。

あれ。。

「ほら、滝口くんもう起きてるわよ」

。。。。
上体を起こし、
キッチンの方をみると、
ダイニングテーブルにすわって、
朝ごはんを食べているまさとがいる。

えっと。。

。。。

そうだった。

「ほら顔洗って着替えてきなさい!」


「。。。シャワー浴びてくる」


「ちょっとゆな!

もうごめんなさいね。。
あの子ほんと女の子らしさの欠片もなくて。
滝口くんまだ体調戻ってないんだから、
まだ家にいてね。」


「こら!」
リビングからお風呂のある洗面所にいくと、
お母さんが後ろから追いかけてきて
頭をぽかっと叩いた。

「ちょっと滝口くんお家まで、送って行ってあげなさいねっ!
のんびりしてないで、早く出てきなさい」

「わかってるって」

「もう!」

はぁ。あのまま寝ちゃったんだ。
まさとと顔合わせづらい。。

私が寝てる間に
お母さん変なこと言ってないだろうか。。
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