Not to memories
「。。。うん。」

「。。。ゆな、前に進むために
頑張ってんだな。それなのに俺、悪りぃ。。。。。」

「心配かけちゃってごめん」

「いい。悪かった。じゃあな」

まさと。。。

「ちょっと待って。まさと。。。
あのさ。。。。心配してくれてありがとう」

「。。。勝手に心配してるだけだし、迷惑だろ普通こういうのって」


悩んでいることは知っていても、
何に悩んでいるのかは知らない。
何かをしてあげたくてもしてあげられないって。。。辛いし。。もっと心配かけちゃうよね。。。このままじゃ。だめだ。

「まさと待って。。。
まさとに聞いてほしい。いいかな?」

「当たり前だろ。俺はゆなのことならなんでも知りたいし。」

。。。なんか恥ずかしいんだけど。。

「ここはね、ゆうとゆいの家でね、ゆいは私と同い年なんだけど、中学二年の12月31日自殺したの。
それからどうしたらいいかわからなくて、
でもね、ちゃんと向き合うって決めたの。

それで、
今日は、ゆいの彼氏だと思ってた人を
見かけたから、追いかけて話しかけてみた。
そしたら、ゆいのこと何か知ってた。
知らないゆいがいたの。だから、
どうしても知りたくて。。。

。。。

ごめんね話さなくて。
そのせいでまさとを不安にさせてた。

でもね、まさとを巻き込みたくない。
まさとといるときは、一緒に笑ってたい。」


「。。。。泣くときだって俺のそばにいたらいい。巻き込みたくない?巻き込まれない方が辛いって、ゆなが一番知ってんだろ。
俺心配かけたくないなら、そばにいろよ」

。。
まさとはいつもこーだ。
まさとの前では、必死に強がっても、弱い部分が表に出てきてしまう。
これ以上優しくされたら。。
「。。。。だめ。私どうなるかわからない。
ゆいの知らない部分を知ったら、
私は私じゃいられなくなるかもしれない。
そしたらまさとにもっと辛い思いさせる。

耐えらんないよ。そんなの嫌だよ」


「あーだこーだうっせー俺が守ってやっから。」

「。。。。」

まさと。。ありがとう。。
でもごめんね。


ぎゅ。。
まさとが私を抱きしめている。。
まさとの匂い。まさとの心臓の音。
まさと。。。
「お前のせいで、宣戦布告されたんだかんな」

???
耳元で何を言いだすんだ。。

「何?宣戦布告って」

「いえねーよばーか!で?そいつとまた会うのかよ」


「うん。連絡先聞いたから、会ってくる」

「俺もいく」

「いいって!」

「じゃあ近くまで行く」

「わかった。。。」

「じゃあ遅いから帰る。」


「え?送ってくよ!」

「は?俺男だからいいし。。。。
ゆな!ありがとな。心配すんな。俺のことは。
どんなゆなでも受け止めるし、嫌いになったりしない。絶対そばで守るから。
そういったろ?じゃあな」

まさとの背中を見えなくなるまで見送った。

ごめん。まさと。私はやっぱり最低だ。
まさとにも誰にも
まだ本当に私が最低だってこと言えない。

重要な部分を伝えていない。
最低すぎて、結局私はまさとに嫌われたくなくて。。

私はずるい
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