Not to memories
「さおりさんありがとうございます。」
「え?別に。。。私がやったわけじゃ。。でもさ、よかったよ。あんたが来て。子猫ちゃんにも帰る場所ちゃんと、あったみたいで、これですっきりだ」
「はい。私持って帰ります。」
私はクローゼットにある洋服と写真たてをまとめ、さおりさんが出してくれた紙袋にしまった。
「さおりさん、菅さん。
ありがとうございました。それじゃあ私は失礼します。本当にありがとうございました!」
「ちょっと待った!
ゆい、じゃなかったな。ゆな。あのさ。その写真のこと話してたよ。子猫ちゃんが来て数ヶ月たったとき、店上がって、アフターしたあと、
朝ここに帰ってきたら、この部屋で子猫ちゃんが、その写真抱えて、捨て猫みたいな顔して、寝てたからつい、近づいたら、むくっと起きて、冷蔵庫にいってミネラルウォーターとってきて、私に渡してさ。
だからなんとなく話してみたくなって、
その写真そんなに大切なのか?って聞いた。
子猫ちゃん言ってたよ。
あんたは太陽なんだって。
自分はいつも光を当ててもらってる。
そのキラキラがないと、私は存在できない月。
太陽と月。近くに暖かさを感じるのに、手を伸ばしても届かない。当たり前だったんだ。
遠い遠い存在だからって。。。」
「遠い?」
どうして?届かないってなに??
幼なじみ、親友、家族、、、違うの?
「あんたがキャバで働いてたゆいならそうかもね。大抵の奴らが高校生の若さでナンバーワンなんでしょって、妬んでたけど、実際はそうじゃない。
誰が金の価値もわからない高校生に
多額の金貢ぐ?
あんたにはきっとその価値がある。
子猫ちゃんもそう。
太陽って思わせるほどの価値が
あんたにはあった。
その価値は自分だけじゃないことも知ってた。
誰からもそう思われるものを持ってるあんたと
近くに入れるほどのたいした価値のない自分、
そうやって思ってたんじゃない?」
「。。。。」
自分はそんな存在ではない。
だけど、
わかりたくはないけど、
わかってしまう自分がいる。
まさと、佐藤くん、小林さんや矢野くん。。
私の周りにはいっぱい太陽って思えら人たちがいる。そばにいさせてもらうだけで幸せなはずなのに、逆に最低な自分がそばにいて良いものなのかと辛いと感じることもある。
でもゆい。。私にとって
ゆいの価値ってそんなもんじゃないんだよ。。
「ゆいは太陽なんかよりもっと価値があるのに。。。」
「ゆなちゃん。。。。」
「すみません。。泣いてしまって。
。。。あの、さおりさん、菅さん、またここに来てもいいですか?」
「もちろん。ゆなちゃんいつでもきていいから。俺も思い出しておくよ。」
2人は優しい。ゆいはこの2人と会話は
そんなにしなかったかもしれない。
でもこの優しさに気づいていたから
1年半もここにいたんだろう。。。
マンションを出て、桜並木があるところに
行こうとしたら、さおりさんが追いかけてきた。
「あんた、私。。。また来て。話したいことあるから。」
。。なんだろう。
今はダメなのかな。。。
気遣ってくれてるのかな。。。
「はい。今日はありがとうございました」
深くお辞儀をした。
「え?別に。。。私がやったわけじゃ。。でもさ、よかったよ。あんたが来て。子猫ちゃんにも帰る場所ちゃんと、あったみたいで、これですっきりだ」
「はい。私持って帰ります。」
私はクローゼットにある洋服と写真たてをまとめ、さおりさんが出してくれた紙袋にしまった。
「さおりさん、菅さん。
ありがとうございました。それじゃあ私は失礼します。本当にありがとうございました!」
「ちょっと待った!
ゆい、じゃなかったな。ゆな。あのさ。その写真のこと話してたよ。子猫ちゃんが来て数ヶ月たったとき、店上がって、アフターしたあと、
朝ここに帰ってきたら、この部屋で子猫ちゃんが、その写真抱えて、捨て猫みたいな顔して、寝てたからつい、近づいたら、むくっと起きて、冷蔵庫にいってミネラルウォーターとってきて、私に渡してさ。
だからなんとなく話してみたくなって、
その写真そんなに大切なのか?って聞いた。
子猫ちゃん言ってたよ。
あんたは太陽なんだって。
自分はいつも光を当ててもらってる。
そのキラキラがないと、私は存在できない月。
太陽と月。近くに暖かさを感じるのに、手を伸ばしても届かない。当たり前だったんだ。
遠い遠い存在だからって。。。」
「遠い?」
どうして?届かないってなに??
幼なじみ、親友、家族、、、違うの?
「あんたがキャバで働いてたゆいならそうかもね。大抵の奴らが高校生の若さでナンバーワンなんでしょって、妬んでたけど、実際はそうじゃない。
誰が金の価値もわからない高校生に
多額の金貢ぐ?
あんたにはきっとその価値がある。
子猫ちゃんもそう。
太陽って思わせるほどの価値が
あんたにはあった。
その価値は自分だけじゃないことも知ってた。
誰からもそう思われるものを持ってるあんたと
近くに入れるほどのたいした価値のない自分、
そうやって思ってたんじゃない?」
「。。。。」
自分はそんな存在ではない。
だけど、
わかりたくはないけど、
わかってしまう自分がいる。
まさと、佐藤くん、小林さんや矢野くん。。
私の周りにはいっぱい太陽って思えら人たちがいる。そばにいさせてもらうだけで幸せなはずなのに、逆に最低な自分がそばにいて良いものなのかと辛いと感じることもある。
でもゆい。。私にとって
ゆいの価値ってそんなもんじゃないんだよ。。
「ゆいは太陽なんかよりもっと価値があるのに。。。」
「ゆなちゃん。。。。」
「すみません。。泣いてしまって。
。。。あの、さおりさん、菅さん、またここに来てもいいですか?」
「もちろん。ゆなちゃんいつでもきていいから。俺も思い出しておくよ。」
2人は優しい。ゆいはこの2人と会話は
そんなにしなかったかもしれない。
でもこの優しさに気づいていたから
1年半もここにいたんだろう。。。
マンションを出て、桜並木があるところに
行こうとしたら、さおりさんが追いかけてきた。
「あんた、私。。。また来て。話したいことあるから。」
。。なんだろう。
今はダメなのかな。。。
気遣ってくれてるのかな。。。
「はい。今日はありがとうございました」
深くお辞儀をした。