Not to memories
壊
「ねえ。今日カラオケ行かない??」
最近は佐藤くんも含めてみんなで
帰るようになった。
電車の方向が同じ佐藤くんと
帰りにどこかに寄り道したりしていて、
佐藤くんと一緒にいる時間が多くなった。
佐藤くんとの時間はいろいろなことを
忘れさせてくれて本当に助かる。
だけど、まさととはあまり話さなくなった。。
連絡も。。。
「ねぇ。今日まさとも誘わない?ほら、今なら間に合う。」
ホームの反対側にいる
まさとに電話をしてみた。
ブルルルル
「なに?目の前にいんだけど」
「ねぇ。今日カラオケ行かない?」
「あっ悪りぃ。今日用事あんだ。。。」
「そか。。じゃあまた今度ね」
ピッ。。。
「振られた。。。用事あるって。。」
「そういや最近あいつ付き合い悪るいかも。この間誘った時も断られたし。。
。。
もしかしてあいつ彼女出来たとか???」
うっ。なんか痛い。。。
なんなんだろこの感じ。。。
「。。。。」
「ゆな?」
「あっごめん。。まさとに彼女かぁー。めっちゃ可愛い子なんだろうな!出来たんなら教えてくれてもいいのに。ねっ?」
「あいつできても言わなそう。。照れ屋だしな。」
「そうだね。ははっ。よーしじゃあ今日はカラオケいこ!」
途中で電車を降りて、カラオケに入ると、
二人分のスペースしかなくてとても狭い。
何も気にせずに佐藤くんが座ってるけど。。
「えっと。。。狭いね。隣失礼しまーす」
うん。。なんか近い。。
佐藤くんがこんなに近いの初めてなんだけど。
「ごめんなんか近いね。。平気?」
「平気じゃないかな。。。」
。。。?
だよね席を立つと、
佐藤くんが私の手を引っ張ってきて、
その勢いで席に座ってしまった。。
「佐藤くん大丈夫??ごめん」
「あっごめんごめん。大丈夫だから。
俺ここで平気!それに近い方が嬉しいし」
「え?」
「え?。。。」
「ん?」
ガチャ、「はーいお待たせしました!
メロンソーダと烏龍茶でーす」
がちゃ。。
「ここで佐藤くん平気なら大丈夫だよー。
よーし歌おうーー」
もしかして佐藤くん元気ない?
だからカラオケだったのかな。。。
しかもバラードを歌いながら泣いてるし。。
失恋でもしてしまったのだろうか。。。
「ねぇ。ゆなこれ歌ってくんない?」
「うんいいよ。」
えっと。。。あいのうた。。
やはり病んでいる。。。
私が歌っている最中もウルウルしてるし。。
歌い終わって
やっぱり聞かないわけにもいかなくて。。。
「あのさ。。」
「え??」
「あっごめん。泣いてるし、少し元気ないし、
なんかいつもと違う感じするから」
「ちょっとさ。。最近我慢できなくないんだよね。言ってもいいかな?」
「ん?どうしたの?」
「。。。俺ゆなのことが好きなんだ」
「ん?私も好きだよ!」
「。。。。。そーじゃなくて!」
「?」
「俺が片思いしてる相手、ゆなだから」
。。。。えっ。。。。
「分かってる。ゆいは俺のこと男としてみてないこと。でも。。。
きっと言わなかったらずっとこのままだから。俺そんなんやだし。ゆなと付き合いたいし、
ゆなには俺だけを見てて欲しいし。。。。
少しは男としてみてほしい」
。。。。
「えっ。。。でも。1年の時からって。。」
「。。。。実はさ。俺ゆなのこと中2の時から知ってんだ。。。。
俺の仲いい奴も水泳やってて、
県大会に応援しにいってさ。
そん時早く着いて午前にやってた、
女子の部を見てたんだ。
最後のリレーで、
ゆながアンカーしてて、
ゆなが泳ぐ前までは3位だったのに
ゆながグイグイ追い抜かして、結局一位。
すげーって見てた。
なんていうか、めちゃくちゃ楽しそうで。
そしたらゆなのこと友達知っててさ、
小学生の時から有名で、
前回の県大会でもトップで。。。って。
やっぱり凄い子なんだって思った。
そんでそのあとロッカーところに行ったら、
ゆながいて、
午後から始まる男子たちに、
ほら笑顔!!楽しく行っといでーって
すっごく安心する笑顔で、ゆなが言ってて、
それを見た男子たちも
緊張がほぐれたみたいだった。
次の年も見に行ったけど、
ゆなはいなくて。。。
どーしたんだろうって思ったら、
水泳部のないうちの学校を受験してた。
。。。
これ覚えてる?」
カバンの中からえんぴつを取り出した。
それ。。私のえんぴつ。。
あっ。。
あの時の。。。
「思い出した?」
「うん。」
この高校の受験の日、
遅刻しそうになって、
テストの教室のある3階まで走ったら、
男の子とぶつかって。。。
「俺が持ってた鉛筆階段落としちゃってさ。
そしたらゆいが。。。私の鉛筆と交換って
この鉛筆渡して、
これで合格するから大丈夫って。
またあんときと同じ笑顔で言ってくれて。
正直鉛筆落とした時、
なんかだめなきがするって思ったんだけど、
ゆいの笑顔で、すっげー安心してさ。
同じ学校には入れるって、
めちゃくちゃドキドキした。
学校入ったらゆながいて、
めちゃくちゃ嬉しくて。。。
でも声かけらんなくてさ。。。。
ようやく仲良くなれたのに。。
。。
俺魅力ゼロみたいで。。。」
最近は佐藤くんも含めてみんなで
帰るようになった。
電車の方向が同じ佐藤くんと
帰りにどこかに寄り道したりしていて、
佐藤くんと一緒にいる時間が多くなった。
佐藤くんとの時間はいろいろなことを
忘れさせてくれて本当に助かる。
だけど、まさととはあまり話さなくなった。。
連絡も。。。
「ねぇ。今日まさとも誘わない?ほら、今なら間に合う。」
ホームの反対側にいる
まさとに電話をしてみた。
ブルルルル
「なに?目の前にいんだけど」
「ねぇ。今日カラオケ行かない?」
「あっ悪りぃ。今日用事あんだ。。。」
「そか。。じゃあまた今度ね」
ピッ。。。
「振られた。。。用事あるって。。」
「そういや最近あいつ付き合い悪るいかも。この間誘った時も断られたし。。
。。
もしかしてあいつ彼女出来たとか???」
うっ。なんか痛い。。。
なんなんだろこの感じ。。。
「。。。。」
「ゆな?」
「あっごめん。。まさとに彼女かぁー。めっちゃ可愛い子なんだろうな!出来たんなら教えてくれてもいいのに。ねっ?」
「あいつできても言わなそう。。照れ屋だしな。」
「そうだね。ははっ。よーしじゃあ今日はカラオケいこ!」
途中で電車を降りて、カラオケに入ると、
二人分のスペースしかなくてとても狭い。
何も気にせずに佐藤くんが座ってるけど。。
「えっと。。。狭いね。隣失礼しまーす」
うん。。なんか近い。。
佐藤くんがこんなに近いの初めてなんだけど。
「ごめんなんか近いね。。平気?」
「平気じゃないかな。。。」
。。。?
だよね席を立つと、
佐藤くんが私の手を引っ張ってきて、
その勢いで席に座ってしまった。。
「佐藤くん大丈夫??ごめん」
「あっごめんごめん。大丈夫だから。
俺ここで平気!それに近い方が嬉しいし」
「え?」
「え?。。。」
「ん?」
ガチャ、「はーいお待たせしました!
メロンソーダと烏龍茶でーす」
がちゃ。。
「ここで佐藤くん平気なら大丈夫だよー。
よーし歌おうーー」
もしかして佐藤くん元気ない?
だからカラオケだったのかな。。。
しかもバラードを歌いながら泣いてるし。。
失恋でもしてしまったのだろうか。。。
「ねぇ。ゆなこれ歌ってくんない?」
「うんいいよ。」
えっと。。。あいのうた。。
やはり病んでいる。。。
私が歌っている最中もウルウルしてるし。。
歌い終わって
やっぱり聞かないわけにもいかなくて。。。
「あのさ。。」
「え??」
「あっごめん。泣いてるし、少し元気ないし、
なんかいつもと違う感じするから」
「ちょっとさ。。最近我慢できなくないんだよね。言ってもいいかな?」
「ん?どうしたの?」
「。。。俺ゆなのことが好きなんだ」
「ん?私も好きだよ!」
「。。。。。そーじゃなくて!」
「?」
「俺が片思いしてる相手、ゆなだから」
。。。。えっ。。。。
「分かってる。ゆいは俺のこと男としてみてないこと。でも。。。
きっと言わなかったらずっとこのままだから。俺そんなんやだし。ゆなと付き合いたいし、
ゆなには俺だけを見てて欲しいし。。。。
少しは男としてみてほしい」
。。。。
「えっ。。。でも。1年の時からって。。」
「。。。。実はさ。俺ゆなのこと中2の時から知ってんだ。。。。
俺の仲いい奴も水泳やってて、
県大会に応援しにいってさ。
そん時早く着いて午前にやってた、
女子の部を見てたんだ。
最後のリレーで、
ゆながアンカーしてて、
ゆなが泳ぐ前までは3位だったのに
ゆながグイグイ追い抜かして、結局一位。
すげーって見てた。
なんていうか、めちゃくちゃ楽しそうで。
そしたらゆなのこと友達知っててさ、
小学生の時から有名で、
前回の県大会でもトップで。。。って。
やっぱり凄い子なんだって思った。
そんでそのあとロッカーところに行ったら、
ゆながいて、
午後から始まる男子たちに、
ほら笑顔!!楽しく行っといでーって
すっごく安心する笑顔で、ゆなが言ってて、
それを見た男子たちも
緊張がほぐれたみたいだった。
次の年も見に行ったけど、
ゆなはいなくて。。。
どーしたんだろうって思ったら、
水泳部のないうちの学校を受験してた。
。。。
これ覚えてる?」
カバンの中からえんぴつを取り出した。
それ。。私のえんぴつ。。
あっ。。
あの時の。。。
「思い出した?」
「うん。」
この高校の受験の日、
遅刻しそうになって、
テストの教室のある3階まで走ったら、
男の子とぶつかって。。。
「俺が持ってた鉛筆階段落としちゃってさ。
そしたらゆいが。。。私の鉛筆と交換って
この鉛筆渡して、
これで合格するから大丈夫って。
またあんときと同じ笑顔で言ってくれて。
正直鉛筆落とした時、
なんかだめなきがするって思ったんだけど、
ゆいの笑顔で、すっげー安心してさ。
同じ学校には入れるって、
めちゃくちゃドキドキした。
学校入ったらゆながいて、
めちゃくちゃ嬉しくて。。。
でも声かけらんなくてさ。。。。
ようやく仲良くなれたのに。。
。。
俺魅力ゼロみたいで。。。」