Not to memories
学生手帳の嫌がらせがあってから
遠藤さんを観察してみるものの、
やっぱり小柄で白くて小さくて。。
真面目なメガネをかけていて。。
こんなことするような子には
見えない。。。
違うのかもしれない。。。

そうかもしれないと思うのは授業中、
まさとをじーっと見ていること。
でも、まさとなら、
女の子よく見られてるし。。。
。。。

。。。
昼休み中。。
よし!
私は購買に行きパンを買って、
遠藤さんの隣の席に座った。
ぎっ。。
。。。睨まれた。。
「遠藤さん!一緒にお昼食べよ?」

「あの。大丈夫です」
だよね。。でも。。
「いーじゃん!
このクラス三人しか女子いないんだし、
仲良くしよ。
しかもさ大学受験授業も一緒に受けてるし」

「理由になりません」

「。。確かに。。仲良くする理由には
なってないけど、私が仲良くしたいんだ。
これじゃ理由になんない?だめ?」

「。。。私が仲良くしたくない」

「そか。。。
やっぱり私遠藤さんに
なんかしちゃったかな?」

ぎっ。。また睨んでるし。。

「。。。別に。。してない。。」

「ねっ遠藤さんって趣味何?」

「。。。あの。」

「私ねー食べること!」

「遠藤さんは?」

「え。。。お菓子作り。」

「すごーい!!お菓子作れるの羨ましい!
じゃあもしかして遠藤さんも甘党?」

「違う。。。だからつくっても
少し食べたら終わり。。」

「えっ!勿体無い!捨てるんなら、
学校持ってきてよ!
私も小林さんも食べたい」

「。。。。」

だめだったかな。。。
。。。。
少し沈黙した後、
彼女はコクリとうなづいた。
よかった!!

「わぁーい楽しみにしてるね!!
今日も大学受験授業うける?」

「え。。あっ」

「じゃあ終わった後一緒に宿題とこー。
まさとと佐藤くんもいるし!
結構たのしいよ」

「。。。うん。」

「やったーーー!
女子1人で寂しかったんだよね。
ありがとー!遠藤さん!」

少しは打ち解けただろうか。。
でもやっぱりストーカーは
彼女ではない気がする。
話すと素直な子。。。だし。。。
そんなことをするようにはやっぱりみえない。




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