Not to memories
家に着き、まだ直っていないブレスレットを
今日こそは直そうと手に取る。
結構前にブレスレットの紐を買って、
何度も石を紐に通しているが、
ピンクと赤のバランスがうまくいかず、
一週間近くかかってしまった。。

ブレスレットを直しながら、
遠藤さんが頭に浮かんだ。
遠藤さんのことを少しでも
疑ってしまったことに後悔をした。。。
やっぱり彼女がストーカー、さらに嫌がらせなんてするわけない。

それに、
あれ以来嫌がらせはないし、
もしかしたらブレスレットも学生手帳も、
何かの事故だったのかもしれない。

まさとは、どうなんだろう。
嫌がらせの電話とかは無くなったのだろうか。

ブレスレット。。できた!!
まさとに伝えよ!!
スマホを手にまさとに
電話をかけようとしたが。。。

。。。。

こんなことしていいのかな。。。。

もしかして私まさとと遠藤さんの邪魔をすることになるんじゃないだろうか。。

。。。。

複雑な気持ちで直し終え、
出来上がったブレスレットをながめ、
。。。
机の引き出しの中にしまった。

。。。

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