Not to memories
一週間が経ち、
夏休みに学校に行くのが
意外と好きだなと思えたりするようになった。
いつもは学生でいっぱいの通学路も、
ガラガラ。

うるさい学校も、
シーンしてる。

「飯田さん」

いつものように
授業を受けに学校に来て、
下駄箱で靴を取ろうとした時だった。
後ろから声をかけられて
びっくりした。

「遠藤さん??え??あっもしかして
今日受けてくの??」

「。。。あの。。。、
飯田さんに言いたいことあって。
。。。。
あのさ。。
滝口くんとこと。。。
もしかしてすきなの?」

「。。。。えっ?ないない。
。。。そりゃ好きだけど友達としてだし。。
。。。。」

「滝口くんも飯田さんのこと
好きじゃないから」

「え??当たり前じゃん。
だって遠藤さんと付き合ってるんでしょ?」

「。。。え?あっ。そう。そうだよ。だからもう近寄らないで。滝口くんに。
滝口くん、飯田さんと関わりたくないって
言ってるから。。
だから。。。おねがい。。」

「え。。。。。まさと私のこと嫌いなの?」

「そうだよ。だからこの授業だって、行かないことにしたんだよ?。。気付いてあげてよ。。」

「そっか。。」

「それじゃお願いします」
遠藤さんは走ってその場を立ち去った。
。。。
。。。。嫌われてたんだ私。
。。。
。。。。
避けられてるって感じてたのに、
気づかないなんて。。ほんとばか。。
。。。。。
えっと。。。
。。。、
こういうときどーしたらいいんだっけ、、
どうしよ。。心臓がドクドクいって痛い。。
あれ。。涙が。。。
涙は止まらないし。。

動けない。。

こんなにもショック?
嫌われるわけないとでも思ってた?
何かんがえてんの?自意識過剰。。。
わたしってばか。
。。。
「ゆな?」
佐藤くん。。
「何?どーしたの?なんかあった?
遠藤さんにあったけど、
もしかしてなんかあった???」

「えっとね。。何にもない。平気。大丈夫。」

「大丈夫じゃないじゃん。顔色悪いし。。
もしかして泣いてた??
とりあえずさ、保健室空いてるか聞いてくる。
座って待ってて」

「いいって。少し体調悪いみたい、
かえる。担任に伝えといて。、ごめん。、それじゃ、。。」

「だめだって!そーやって。。。
少しは俺にも頼ってよ」

「。。。。大丈夫。少しびっくりしちゃっただけで」

「俺。。。たよりになんない?」

「そうじゃない。。。。」

「ゆなのとなりに居させて欲しい」

「。。。」

「とりあえず学校でよう。」
佐藤くんに連れられ、
学校をでて、近くの公園のベンチに座った。

佐藤くんの強い優しさが
私には辛くてたまらない。

この優しさに流されて、
信じて。。。
私はまた傷つけられるんじゃないかって。

。。。
隣を見ると真剣な顔した佐藤くんがいる。

佐藤くんだっていずれ私の前から消える。
私を知れば知るほど、
私を嫌いになる。。。。

本人は気付いていないんだろう。
まさか、私のことを嫌いになるなんて。

うそをついているわけじゃないんだろう。。

私がそうさせている。。。


「まさとのこと?」

佐藤くんから話しかけてきた。。。
「うん。、」

「遠藤さんなんか言ったの?」

「まさと。。私のこと嫌いなんだって。
だから関わらないでって。。」

「。。。。そんなんありえない」

「彼女が言うんだから間違えないよ。
付き合ってるって言ってたし。。
。。。
消しとこう。。。」
スマホを取り出し、
まさとの連絡先を消去した。。。

「なあ。やっぱり俺から聞く。信じらんないから。まさとがそんなこと言うなんて。」

「いいよ。平気。もう関わらない。それに最近話してないし。避けられてたし。
現に授業受けなくなったの、私がいるかららしい。嫌われてることぐらい気がつかなきゃね。
。。。
まさとに言っといてくれない?私授業行かないから、まさと受けてって。。。。」

「そんなんで。。。いいの?」

「いいの。まさとがそうしたいんだから。」

「。。。わかった」

「佐藤くん本当にごめん。私今日はひとりになってもいいかな?」

「。。。」

「それじゃ」

私は駅の方向に歩いた。。。
なんか。。。
わかった気がする。
わたしはこうやって。
嫌われていくのかもしれない。
。。。
愛想尽かすって
こういうことかも。。

わがままなんだな。。
私。。。

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