Not to memories
「。。。飯田。お前なバカだろ?」

。。。

「うん。バカだよね。。。ごめんなさい。
なんか薬効いてきたみたい。もう寝る。
今日はほんとありがとね。
おやすみなさい。」


何甘えてんだろ。。

布団の中に顔を入れ、目をつぶって寝ようとした。。。

「。。。遠い親戚ならプレゼントしてあげてもいいですよ?」

え?
布団を剥いでキモたんを見る。

「ほんと?」

「遠い親戚ですからね」

「なんで急に敬語なの?警戒してる証拠じゃん!」

「あーもーうるさい!わかったよ。遠い親戚でもお兄ちゃんでもなってやる。その代わりいい子にしてろよ?」

「ほんと???やったー」

「そんなに喜ぶことか?」

「うん!じゃあ今日からキモニーにする!」

「は?殺す」

「きゃーごめんなさいーーー!!キモニー」

「こら!」

嬉しい。本当に。。
どうしよう。。。

「うーーー。」
涙が出ちゃうし。。。

「そんなんで泣くな。アホかお前は」

「だってさーーー。本当の家族ができたんだよーー。こんな嬉しいことないじゃんかー」
。。。

「。。。家族。。か。」

そっか。。。キモニーには本当の家族はいなかったんだった。。
ひどいことしたかな。。
でも。。


「家族!悪くないよね?」

。。。
「あー。悪くはない。。。。
だが、手は握るな」

あっ。。とっさに握ってた。。。
バッと離したけど。。
もう一度握った。

「キモニーはお兄ちゃんなんだからいーでしょ?」

「まだ誕生日はきていない。。」

「はいはいー。もう少し待ちますよーだ」

「明日退院ですので、明後日からは学校に来るように。それでは。」

「なんできゅうにキモ担任になんのよー
意地悪キモたん!!ってーね。

ありがとう!

おやすみなさーい」


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