Not to memories
逃げるのはやめろってことかな。

ゆなの隣のブランコに腰掛ける。

「みっけた」


「。。。。今は近寄らないで。滝口くんにひどいことするかもしれないから」


「は?。。いいよ。ひどいことして。だから離れんなって。それに滝口くんってやめろって。。。」


ゆなは無言で少し膨れている。
子どもみたいだ。。

そんなゆなもかわいい。


「ラーメン好き?」


声は出さずに彼女はこくりと頷く。

俺は彼女の手を握って
ラーメン屋があるところまで歩いた。

ずっと彼女は下を向いたままだ。

「怒ってる?」

「違う。そうじゃない。」


「ゆなはそのままでいていいよ。

ゆなはゆなだから」


「やめて。優しくしなくていいから」

「俺がしたいんだからいいだろ」

。。。

「どうして?なんで優しくしたいの?」


なんでかわかってたら
楽なんだろうな。。。
でも分かってることが一つだけある。
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