Not to memories
斜め前の席。

黒板を見れば必ず
視界に入っていたはずだ。

。。。

優等生で真面目。
そんなやつが遅刻か。

不思議だ。

違和感を感じる。。。


一限目は国語の授業。
国語の先生は話が長い。
授業だというのに、授業とは関係ない
昨日の出来事について話している。

昨日は暑すぎて寝れず、
新しく買った小説を
最後まで一気に読み終えてしまった。
小説の内容は、中学生の男の子が、
ALSという難病にかかり、
徐々に身体が動かなくなっていく中、
どんな人生を送るのか。

そんな話らしい。

結局言いたいことは、
お前たちも明日があると思うな。
1日1日を大切にしろよ!っということ。
結論がみえたつまらない話。
このような話に10分も語れる先生は
ある意味感心する。

ようやく国語の授業がはじまり、
みんなが黒板に書いてある文字を
必死にノートに書き写している中、
彼女はノートも開かずに窓の外を見ていた。
教科書も開いているページが違う。


イメージとは違う行動。


ただ知らなかっただけの事だが、
なせか違和感を感じた。


< 6 / 358 >

この作品をシェア

pagetop