Not to memories

こういうときほど、
何かやることがあってよかったって思う。
まだ心臓が誰かに掴まれたみたいに
ぎゅーってなって痛いけど、
何かやっているだけで気が紛れて、
どうにか過ごしていられる。

でもきっと変な顔してるんだろうな。。。
受付じゃなくて、クレープづくりの方が
・・・・あれ？
そういえばまさとはどこだ？
もうあれから二時間以上たっているのに、
あいつさぼってるな！

もおお～・・・あれ？でも女子は多い・・
矢野君のおかげかな？
ん？隣をみると、
まさとがクレープを作っていた。
え。。。
クレープ作りの方が女子の集まりがいい。。。
なるほど、
滝口くんに作ってもらったクレープ。
きっとこの子達にとったら、
そうとう価値のある品なのだろう。
私には
ただのクレープにしかみえないのに・・・
交代してとはいえないな・・・・。


「みんな休憩していいよ～！
こーたい！交代！
文化祭最後まで休憩取ってオッケーだから、
楽しんできてー」
小林さん。。。
でも、
今は仕事してる方が楽なんだけどな・・・・

「小林さん、さっき私休んじゃったから、
最後までやるよ」

「え？大丈夫だよ～
結構他の子たち休み取ってるから、
飯田さんも行っておいでよ。
飯田さんの
好きなあんみつ出してるお店あったよ？
甘いものとって休んで来て！」

小林さんってほんとやさしい・・・。
でも一人であんみつたべるのは
さすがに私でも無理だわ。。

「ありがとう。じゃあ休んでくるね」

はぁ。しかたない屋上でもいこうかな。
てくてく教室をでた。