雨玉
プロローグ
あたたかい日差しが、窓の外でわたしを見つけて微笑んだ。


「ヒロくん、今日は天気がいいよ」隣でぐっすり寝息を立てる愛しい人に囁いた。


休日は、こうやってわたしの肩に頭を預けて眠るのが彼の日課。


そんな彼を日向ぼっこしながらずっとずっと見ているのはわたしの日課。


こんな素敵な生活が始まって今日で3年かぁ。


そうやって数えてみると長いように感じるけど、早かったなぁ。
< 1 / 21 >

この作品をシェア

pagetop