雨玉

からっぽ

しばらくの間、わたしはすっかり放心状態だった。


学校も休みがちになった。


友達の会話もほとんど適当に相槌を打つのが精一杯だった。


本当に大好きだったんだな、と、改めて実感した。


もし言わなければ、あのままの関係を続けていたら、今頃………。


そんな後悔を1日に何回も何十回もしては、いや、これが正解だった、これは間違ってなんかない、そうやってなんとか自分自身を奮い立たせた。
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