雨玉
冷たい目

さようなら

わたしはいつものように学校から最寄りの駅で人を待っていた。


1時間に1本の電車しか通らないこの駅には、ちょうど30分くらい前に電車が去ってしまったこともあって、わたしの他にはひとりくらいしかいなかった。


待ち合わせは6:00。


ふと時計を見ると、もう少しで6:30になる。


悴む手を一人で温めながら、少し先の交差点を覗いた。
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