あなたの優しさが…
最近オープンしたショッピングモール。
私とゆかりさんは
あっちも、こっちもと店を回って
大東さんは、ゆかりさんの豪快な買い物っぷりに、毎回止めている
『本当に必要ですか?』
『一度しかお召しにならないならダメです!』
『置くところはありません』
そんなやりとりが可笑しくてクスクス笑ってしまう。
ゆかりさんも楽しそう。
あと、見たい店あるかなって思いながら歩いていると
『美咲ちゃん!コレ可愛い!』
興奮しているゆかりさんを見ると
可愛らしいベビードレスを持っていた。
ゆかりさんが足をとめたのは
ベビー服のお店
「可愛い……けど、予定なんてありませんよ…ふふふ…おばあちゃん」
おばあちゃんなんて言ったら怒るかなって思ったけど
『はっ…おばあちゃん…いいわね。
あー早く孫がほしいわ』
なんてゲラゲラ笑う
その時、私に何かがぶつかってきた
『きゃっ…いたっ…』
その声を見ると。
女の子が私にぶつかっていた。
『こらっ!愛美!前をよく見なさい!
…すみません、うちの子がぶつかってし…』
この子の父親だろう人に目を移した瞬間
私は動けなくなった
「…お…とぅ…さ……ん」