あなたの優しさが…
18歳。
がむしゃらに働き、周りからも
認められ、誰も陰口をたたかなくなった。
それでも、他人との距離を取り続けた。
人の優しさは偽物だと、この数年で思い知った。
いつものように忙しなく働いてると
女将さんから私に客人が来てると言われた。
私に客人?
何かの間違いだと思った。
その客人に会いにロビーへ向かう。
そこには中年のおばさんがいた。
少し化粧が派手で、身なりも派手目。
「お…おか…ぁ…さん…」
幼い頃に私を捨てた母がいた。