あなたの優しさが…
数日たった朝
目が覚めたと同時に吐き気があり
トイレに駆け込んだ。
悪阻。
『大丈夫かい?』
優しく背中をさすってくれる
少し落ち着いた
『病院には行ったのかい?』
私は横に首を振った。
『…私の知り合いでいいなら、診てもらおう』
私は横に首を振る。
『美咲ちゃん…おろすの?』
絶対産みたい…
首を全力で横に振る。
『できるだけのサポートはするから。
美咲ちゃんの身体が心配なの…だから行こう』
そう言われ、重たい足取りで
おばぁちゃんと小さな産婦人科院へ行った。