あなたの優しさが…

おばぁちゃんは知り合いである先生に事情を話してくれた。


『大丈夫よ〜はい、ここに横になってね』


診察をしながら、最後の生理はいつ?
悪阻ある?食べれてる?

色々質問された。


『来週で3ヶ月だね〜』


小さい命は3ヶ月…。


『母子手帳貰えるように手続きするね』



私はお腹に手を当てながら

「産んでもいいですか…」


涙を溜めながら先生に聞いていた



『産んだらダメな命なんて、ないのよ』

『赤ちゃんはあなたを選んだの…頑張りましょう』


この子が私を選んでくれた…


この子のために…
< 116 / 130 >

この作品をシェア

pagetop