あなたの優しさが…
母子手帳を貰い、おばぁちゃんの家に戻った。
おばぁちゃんに雅樹のことを話した。
『そんなに大事にされてるなら…』
そう言ってくれたけど…
自分が許せなくて。
私は雅樹の優しさに甘えていただけかもしれない。
そして、ここで産みたいとお願いした。
おばぁちゃんは
ひ孫かぁなんて言いながら笑ってくれた。
おばぁちゃんの前では笑っていたかった。
だって、夜になると
辛くて、泣いてしまうから…