あなたの優しさが…
それから毎日、雅樹のことを考えていた。
会いたい。
けど…
会ってどうする。
折角の決心が…。
もう頭がグシャグシャだった。
『美咲ちゃん、素直になりなさい』
おばぁちゃんの声。
素直に…
私が一番望むこと…
雅樹に会いたい。
雅樹と一緒に居たい。
そう思ったら、涙が止まらない。
『それでいいのよ』
『素直になる事は素敵なことよ』
おばぁちゃんは私を抱きしめ、背中をさすってくれた。