あなたの優しさが…

『俺はそんな美咲をひっくるめて好きだ』


少し遠くだった雅樹の声が近かった。


雅樹が私を抱きしめる。



「じぶ…んが……ゆ…る…せな…い」


『なら、許してやれ』



その返答に可笑しくなった



「へん…なの…」


『フッ…』



やっぱり、雅樹にはかなわないな…


『あ…間違えた』


ん?と思い雅樹を見上げると


『好きじゃなくて…愛してるだ』
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