あなたの優しさが…
お風呂から上がると大東さんは居なく
雅樹はスーツから部屋着に着替えていた。
「お風呂、ありがとうございました」
お礼を言うと眉をひそめる。
え?私、何か言ったかな?
『ここはお前の家だ。
風呂入ってくる』
そう言い残してバスルームへ行ってしまった。
そうか…
一緒に住むってことはココが私の家。
だからお礼は必要ないのか…納得。
ソファに座って、今日のことを振り返っていた。
たくさん色んなことがあった。
数年ぶりに喜んだり、驚いたり泣いたりして、自分でもビックリだわ。
そんな事を考えていたが、瞼が閉じて眠りについてしまった。