あなたの優しさが…
クローゼットには、綺麗に整頓されたスーツやワイシャツ。
すごいなぁっと思いながら
勝手にワイシャツを手に取り渡す。
スーツを選びネクタイに靴下。
ネクタイを渡そうかと思えば
雅樹は屈んだ…私がするんだって
思えば、またにやけてしまった。
スーツを腕に通して、出来上がり。
『ずっと、にやけてたが…』
そんなににやけてたかな?
「嬉しくて…。今まで忘れていた感情が嬉しさや驚きに。それに…私の居場所を与えてくださったことに幸せを感じすぎて、自然ににやけてしまいます」
そう伝えると、雅樹はまた私を抱きしめた
『仕事行かない。美咲と過ごす』
え?と思い、ダメだと言おうとしたら
『雅樹様…子供みたいなこと言わないでいただけますか』
部屋の入り口に、失礼しますと大東さんが呆れながらいた。