あなたの優しさが…
車に乗せられる。
「雅樹…ごめんなさ…い」
迷惑かけたくないと思ってしたことが
逆に迷惑をかけてしまった。
申し訳ない気持ちでいっぱいで
雅樹を見れない。
『美咲…』
返事ができない…
涙が溢れ落ちそうだった。
『美咲…』
私の頬を両手で挟み、顔を上げられた。
いつも優しい雅樹の顔が
少しだけ弱々しく見えた。
雅樹の顔を見たら、涙が溢れて止まらない。
『美咲、ごめんな』
私が悪いのに、雅樹が謝ってくる。
私は横に首を振った。
「わ…わたしが…悪…い」