あなたの優しさが…
初めて
私の心臓は大丈夫だろうか…
雅樹に聞こえるくらいうるさい。
大東さんが戻ってきた。
『お待たせして申し訳ありません』
そう言うと車は走り出した。
マンション前に着くと大東さんが口を開いた
『美咲さん…確認させてください
お母様の処分なんですが…』
とても言いにくそう…
「大東さん!私には家族はいません。
だから、私は大丈夫です。」
そう言うと、大東さんは複雑な表情を浮かべていた。
それを聞いていた雅樹は
私の腰に手を回し、部屋へ歩き出した。
あの女や組長さんがどうなるかは
私にはわからない。
知りたくもない。