あなたの優しさが…
私が目を覚ますと雅樹は居なかった。
動けるかな?と足にチカラを入れたけど
動きそうにない。
あ!服…着てる。
多分、雅樹が着させてくれたんだろう。
動けるまで大人しくしてるかと思っていたら
マグカップを持ちながら、雅樹が入ってきた。
ほらっと私にマグカップを渡された。
ホットミルク……あたたかい。
「今は何時?」
『もう少しで5時だ』
夕方の5時…
お腹すいたかも…
「動けるようになったら、ご飯作るね」
『いや。今日は外に行く』
外食かぁーなんて思ってたら
買い物も行くと言う。
欲しいものでもあるんだっと思った。
そんな話をしてるうちに、少しずつ動けるようになったので、シャワーを浴びに行った。
バスルームまでの間、私の子鹿みたいな歩き方を見て、雅樹は笑いながら手伝うと言うから断った。
また大猿に変身されたら困る。