あなたの優しさが…
バスタブにつかる。
身体を見てみると
至る所に雅樹に愛された赤いマーク。
それを見ると、恥ずかしさが半端ない。
たった数日…いや、雅樹に出会ってから
数週間で、全てが変わった。
環境も変わったけど、
何よりも自分が変わった。
雅樹が救ってくれた…
けど……
もし雅樹に裏切られたら…
人を信用しない私は
雅樹のこと、信用できるんだろうか。
『大丈夫だ。俺がいる。
俺は美咲を手放したりしない』
え?
雅樹がバスタブに入ってくる
えぇ?
慌てて出ようにも、裸だし
慌てて、手で自分の身体を隠した。
一緒にお風呂とか、初めて…
これ言ったら、雅樹は猿になる…ね。
言えない。
『何も心配するな……ってか遅い』
「ごめんなさい…え?なんで入ってきたの?」
そう聞くと、待ちくたびれて迎えに来たと言う雅樹。
20分くらいしか経ってないし、迎えにって…クスクス笑ってしまった。
私も変わったけど、雅樹も変わった。