あなたの優しさが…

大東さんは毎日護衛。

大東さんと一緒なら外出が許された。


と、言っても1時間。


戻ると必ず大東さんが雅樹に連絡を入れてる。


ある意味、過保護が。



大東さんとスーパーに来た。

今日はビールや特売日もあり

沢山買ってしまった。



「あ!生姜買うの忘れた…
大東さん、荷物お願いします!
すぐ買って戻りますね」


そう言い、急いで買いに行った。




レジに並ぶ…混んでるなぁ。


『あら、美咲ちゃん?』


その声に振り向く

「あぁ!ゆかりさーん。こんにちは」


久々にゆかりさんに会えた。

レジに並びながら、ゆかりさんと話した。


ゆかりさんは今日、鍋にするっとカゴには野菜がたくさん。
鍋いいですね!っと、主婦話。


『そういえば、大好きな彼とはうまくいってるの?』


「はい!うふふ。以前お会いしたときより、幸せです」


ゆかりさんはも笑顔になり

『なら、結婚しちゃえばいいのに』


考えもしない言葉に咳き込んだ。


「け…けっこん……考えも…しません。でし…た」


息を整えて

「結婚できたら、嬉しいです。
幸せすぎて、気絶しちゃうかも」

笑いながら言うと

『子供は可愛いわよ』


「子供かぁ…彼、溺愛しそうです」


二人で、見えない未来を語っていたら

あっという間にレジ。

お会計をすませ、大東さんが待ってると思い、ゆかりさんに挨拶をして急いだ。



ゆかりさんの元から離れる時

『今度、ウチにいらっしゃい』

そう言われると、嬉しくて
はいっと返事して、大東さんのところへ戻った。
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