あなたの優しさが…
『お袋…何を考えている』
冷静で…けど冷たい言い方だった。
『雅樹…逆に聞くわ。
あなたは美咲ちゃんとの将来こと、どう考えてるの?』
将来…
もしかして、この前話したこと?
それは雅樹に触れて欲しくなかった。
「ゆかりさん!その話は…」
止めようとしたけど
『美咲ちゃんは黙ってて』
ゆかりさんの気迫に負け
黙って二人を見た。
『美咲のことは大事だ。
本気で考えている』
雅樹らしい言葉だった。
私には十分な言葉。
けど、ゆかりさんには不十分。
『そんなこときいてるんじゃない!』
『美咲ちゃんはね、雅樹と結婚できたらいいって…結婚したら幸せすぎて、気絶しちゃうかもって…子供ができたら、あんたが溺愛するかもって、先の事かんがえてるんだよ!あんたは、どう考えてるんだよ…』
『結婚する気がないなら、さっさと別れてやりなさい!あんたには勿体無い!』
ゆかりさんは、興奮気味。
ゆかりさんは雅樹と一緒で
私の気持ちをわかってくれていた。