あなたの優しさが…

『美咲ちゃん、離れて行かないで』

ふざけながら言う樹さん。



『あなた。美咲ちゃんここに住むって』


話し合いの結果、雅樹が折れたという。


ゆかりさんは明日にでもっと言われたけど、
どうにか2週間後にしてもらった。



『疲れたから、帰る』


そう言うと、雅樹は私の腰に手を回す


「雅樹、仕事は?」



『する気になれない』


それが通用しちゃうの?

ゆかりさんも樹さんも
和かに手を振ってくれた。



通用した。


そう思ったら可笑しかった。
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