華麗なる安部里奈
当時の私は、テッちゃんと同じ小学校へ行くものだと思い込んでいた。
幼稚園は違ったけど、屋敷で毎日のように一緒に遊んでいるし、小学校は同じ所にしてもらえるものだと、自分の中では予定を立てていたのだ。
テッちゃんと同じ教室で同じ授業を受けて、家に帰ったら同じ宿題をやる。そして、分からないところがあれば教えてもらう。運動会や学芸会も同じものをやって、家の中で一緒に練習をする。
私はそういう小学校生活がやってくるものだと思い込んでいたので、全く違う小学校に上がると聞かされて、ひどく落胆した。
「えー!? なんでー? テッちゃんと毎日仲良くしてるんだから、同じ学校がいいっ」
「ワガママ言っちゃダメだよ、里奈。里奈が通っている聖積桃ヶ崎女学園は、お母さんも通っていた由緒正しい学園なんだぞ」
「じゃあ、テッちゃんもそこに通えば良いじゃん」
「あそこは女学園といって、女の子しか通えないんだよ」
「なんで、いいじゃん。1人くらい男の子が居ても」
「ははは。無理言うんじゃないよ」
「無理じゃないもん。とにかく、同じ学校じゃなきゃやだーー!!!」
私はそれから父の部屋でしばらく泣き叫び続けた。
幼稚園は違ったけど、屋敷で毎日のように一緒に遊んでいるし、小学校は同じ所にしてもらえるものだと、自分の中では予定を立てていたのだ。
テッちゃんと同じ教室で同じ授業を受けて、家に帰ったら同じ宿題をやる。そして、分からないところがあれば教えてもらう。運動会や学芸会も同じものをやって、家の中で一緒に練習をする。
私はそういう小学校生活がやってくるものだと思い込んでいたので、全く違う小学校に上がると聞かされて、ひどく落胆した。
「えー!? なんでー? テッちゃんと毎日仲良くしてるんだから、同じ学校がいいっ」
「ワガママ言っちゃダメだよ、里奈。里奈が通っている聖積桃ヶ崎女学園は、お母さんも通っていた由緒正しい学園なんだぞ」
「じゃあ、テッちゃんもそこに通えば良いじゃん」
「あそこは女学園といって、女の子しか通えないんだよ」
「なんで、いいじゃん。1人くらい男の子が居ても」
「ははは。無理言うんじゃないよ」
「無理じゃないもん。とにかく、同じ学校じゃなきゃやだーー!!!」
私はそれから父の部屋でしばらく泣き叫び続けた。