華麗なる安部里奈
当時の私にはよくわからなかったが、やはり身分というのが大人には大事らしい。私にとっては、そんなもの関係ないのに……。

それから、私はテッちゃんたちの部屋を訪ねるのがなんだかいけない事のように思い、尋ねにくくなってしまった。



そのため、私はあの日以来、結局律子さんと一緒にカレーを作る事ができずに、そのまま数年が経ってしまう事になるのであった。




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