華麗なる安部里奈
「よし、それじゃあ早速始めようぜ。俺とヒロキチーム対テッちゃん、安部さん組でね」
ツヨシ君がそう言うと、ヒロキ君ツヨシ君の2人は水鉄砲を抱え、私達から小走りで離れていった。
私は今ひとつルールなどが分かっていなかったのでテッちゃんに聞く。
「どうやったら勝ちなの?」
「特に決まりはないよ。相手をズブ濡れにするだけ」
「そっか。で、私はどうすれば良いの?」
「あぁ、里奈はまず……」
そう言うと、テッちゃんは持っていたリュックから水鉄砲を取り出す。
「この水鉄砲に水を入れて」
「うん、分かった」
私は緑色のプラスチックでできた小さな水鉄砲を受け取ると、近くにあった水飲み場の下に付いていた蛇口を捻って、水鉄砲に水を入れ始めた。
「俺はこれだ」
そういうと、テッちゃんは自分のリュックから私のよりも2回りほど大きい、両手で持つようなタイプの大きな青色の水鉄砲を出してきた。まるでドラマとか映画に出てくるショットガンみたいなタイプの物だ。
私の持っているのはアッちゃんのだし、子供用といった感じで小さく、すぐに水を入れ終わる。
「なにそのでっかいの? テッちゃん、ずるーい」
テッちゃんの水鉄砲のほうが強そうだし、かっこ良く見えたので私はなんだか悔しい気分になる。
「いいだろ、自分のなんだし。ずるくなんかないよ」
「いいもん、私はこれで頑張るから」
私はとにかく、今持っているアッちゃんの水鉄砲で頑張ろうと心に決めた。
ツヨシ君がそう言うと、ヒロキ君ツヨシ君の2人は水鉄砲を抱え、私達から小走りで離れていった。
私は今ひとつルールなどが分かっていなかったのでテッちゃんに聞く。
「どうやったら勝ちなの?」
「特に決まりはないよ。相手をズブ濡れにするだけ」
「そっか。で、私はどうすれば良いの?」
「あぁ、里奈はまず……」
そう言うと、テッちゃんは持っていたリュックから水鉄砲を取り出す。
「この水鉄砲に水を入れて」
「うん、分かった」
私は緑色のプラスチックでできた小さな水鉄砲を受け取ると、近くにあった水飲み場の下に付いていた蛇口を捻って、水鉄砲に水を入れ始めた。
「俺はこれだ」
そういうと、テッちゃんは自分のリュックから私のよりも2回りほど大きい、両手で持つようなタイプの大きな青色の水鉄砲を出してきた。まるでドラマとか映画に出てくるショットガンみたいなタイプの物だ。
私の持っているのはアッちゃんのだし、子供用といった感じで小さく、すぐに水を入れ終わる。
「なにそのでっかいの? テッちゃん、ずるーい」
テッちゃんの水鉄砲のほうが強そうだし、かっこ良く見えたので私はなんだか悔しい気分になる。
「いいだろ、自分のなんだし。ずるくなんかないよ」
「いいもん、私はこれで頑張るから」
私はとにかく、今持っているアッちゃんの水鉄砲で頑張ろうと心に決めた。