華麗なる安部里奈
「よし、今だ」

今度は水飲み場近くの木の陰から、ヒロキ君達が勢いよく走って出てきた。


あっ!?

私が気づいた時には、2人の水鉄砲から私めがけて勢いよく水が噴射される。

「きゃっ!」


私は水鉄砲への給水を諦め、すぐに給水口の蓋を閉じると、応戦を試みる。しかし、2人の水鉄砲の威力に私はすぐに水鉄砲の引き金を引く事ができなくなり、顔を水から守るために、ガードした。


「よし、射撃を続けろ!」

「おー!」

ヒロキ君とツヨシ君は抵抗できないでいる私への攻撃を止めない。見る見る間に、私の服はびしょ濡れになっていった。

私はそんな経験を初めてしたし、夏の公園での遊びだったので、見ずに濡れたのもさほど苦にはならなかった。むしろ、家に居ては味わえないような遊びができて、楽しいくらいだ。ところが……



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