再会のそのときは・・・・・
『はぁ……はぁ……』


学校を出てわずか数分、泣いた顔で走り回ったせいかだいぶ息が上がっていた。


もう……歩けない。


私には勉強も運動も何もかも人並みにできず取り柄がない……。


そんないつも足でまといな自分が嫌いだった。


私は本当に何も出来ないんだ……。


あの時だって先輩に送ってもらってなかったらこんなことにはならなかったのに……。


近くにある公園で少し休もう。


私は学校近くの公園のベンチに静かに座った。


『そういえばここの公園……』


私の頭に浮かんで来た光景……それはここの公園で私が初めて先輩に会った時のことだった……。
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