再会のそのときは･････
泣いた少女との出会い
【遊馬side】


『痛ってぇ……。テメェ何しやがる！』


階段で俺に突然ぶつかってきたやつ。


ムカついた。


ぶっ殺す！ 誰だ俺にぶつかってきたのは……！


階段をから落ちて閉じてた目を開いて前を見た。


お……女ぁ！？


俺の前には女がいた。


しかもこっち見て泣いてる顔していた。


俺が……泣かしたのか？


『……ぁ……』


声をかけようとした時、その女はすぐさま立ち上がって階段を走って降りていった。


『おい！ 危ねぇぞ！』


その声は聞こえていたのかどうかはわからなかったが、もう姿は見えなくなっていた。


『チッ……』


なんなんだよあのクソ女……。


わけもわからずぶつかってきやがって、わけもわからず泣きやがって。めんどくせぇ。


舌打ちをして倒れていた姿から起き上がり、周りをみるとこっちを見る生徒がちらほらといた。


『邪魔』


１番近いやつの横を通り過ぎる時一言吐いて俺はその場をあとにした。
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