初めてを君と。
2
3日間のオリエンテーションも終わり、今日から授業が始まる。


「クレア!おはよー」

「茜おはよ!」

同じ電車を使う茜と改札口の前で待ち合わせる。
咲は千葉県出身で、
学校の近くに独り暮らしをしている。

「あ、あれ同じクラスの宮前くんじゃない?」

「え?あ、ほんとだ。同じ電車なのかな」

改札口を出た所で宮前くんを見つけた。

今日から私服での登校。
宮前くんはブルーのチェックのシャツにジーンズというカジュアルな格好。

スーツもかっこよかったけど、私服もかっこいい。

「クレア??おーい、クレア!!!!!」

「ーーー?あ、ごめん、なに??」

「なに??とちゃうわ!ボーッとして。」

「ごめん、考え事してた。」

「なぁ、もしかしてさ、クレア、宮前くんが気になるん??ボーッとしてたのって、宮前くんを見てたから??」

茜がニヤニヤしながら聞いてくる。

「ち、違うよ。そんなんじゃない。。」
私は恥ずかしくて俯く。

「隠さなくてもええって!!!!!もしクレアが宮前くんを好きなら、私協力する!」

俯いた私の顔を茜が覗き混む。



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